2007年8月20日月曜日

夏は最高だ!


夏休みをいただき、家族を連れて4泊5日の山篭りキャンプをしてきました。
木曽の森は生き物の気配がとても濃くて自分達を少しづつ森と同化させていく事ができるから本当~に好きだ。朝は鳥の声で目覚め、やがて蝉たちの命の大合唱が始まる。キャンプサイトの端に小川が小さな滝をつくり流れ落ちており、ずっと涼しげな水音がしているのに意識の底に心地よく落ち着いてしまって、音としては聞こえなくなる。
山からの風は言葉にならない心地よさで吹き渡っていきます。匂いがないのに良い匂いとしか表現できず、ただ木々達を感じて身体が木々に同調していく。
5キロほど山を下り(去年はこの道で小熊に会ってしまった)雨が降っても濁らない渓谷の清流に飛び込み川流れ。
息子曰く「空に浮かんでるみたいだ!」透明度が高いから川の流れに身をまかせていると本当にその通り!身体が碧く染って山女の稚魚と遊ぶ。
そして空だ。暑い暑いと言いながら空を見上げて笑顔になってしまう。
宇宙の青が広がって、そこに入道雲が陰影クッキリドデカくある、という夏の風景が正しくそこにあった。
夜には満天の星と流れ星、そして小川で冷やしたビール星、身体を深い闇に染めて、やがて眠る。
何も無いのに、こういうことで満たされて、幸せで、自分の本性を確認する。

帰り道の首都高。ビル群の中を突き抜けながら携帯電話のスイッチを入れ
もうひとつの時間を確認する。


2007年8月2日木曜日

心配ありません。


一年ぶりの健康診断を受けてきました。(美味しいバリウム付)
社長の児玉氏がしっかり者なので小さな会社ながら立ち上げた年から欠かさずつづけている恒例行事です。前日の21時から飲まず食わず(水もダメ)
当日、ラッシュに揉まれ朝9時半からの検査に間に合う様に千駄ヶ谷の裏道をトボトボと歩いていると、前方に道に迷っている感じの外人さん。
こう言う場合、僕はどういう訳か100%に近い確率で声をかけられる。
なので、トボトボから若干スタスタに歩調を変え背筋もスッと伸ばしサッと紳士風を装った。なぜならば、その外人さんが清楚な雰囲気漂う金髪美人だったのだから致し方ないのである。案の定、地図を見せながら「ココワカリマスカ?」ときた。この英語で描かれた地図というのも慣れないと咄嗟には位置が把握しにくい(最近は携帯の小さな画面の場合もある)しかも僕はもともとが大方向音痴なので、今までに何人の外人さんに間違った道を教えてしまい、後になって冷汗をかいた事か・・・、この場をお借りして世界の人々にお詫びしたい。しかし今ではたくさんの犠牲者のお陰ですっかり慣れているので、すぐに丁寧な日本語で「この地図は逆です」とやさしく地図を回してあげて「今はここですから、この道を入ればすぐだと思います」と微笑むと、約束の時間が迫っていたのか(たぶん9時半)「オゥッ!アリガトゴザイマス」と言ってキラキラと雨の中を駆けて行きました。この後の検査で生まれてはじめて血圧は高い方ですか?と看護婦さんに聞かれ「いいえ」と答えると首をかしげ「深呼吸を終わるまで続けて」と言われ「大丈夫ですよ、こういう所に来ると興奮して高くなる事があるんです。心配ありません」
2度目は正常値だった。やはり僕はどう装っても単純構造の様である。