2010年3月23日火曜日

equines (イクワインズ) 出馬です!!!


新商品 equines (イクワインズ) が3月25日にやっと店頭に出馬します。

約1ヶ月の遅れ・・・です、が最終検品をしてドクンッ!となりました。

いいぞいいぞという時はいつもこうなります。

本当に良~い感じです。

じつはCORBO.works&shopではこの3連休に先行で展示していました。

店番をしていると、たぶんオーストラリアかアメリカからの観光客だと思うのですが、4人で店内をご覧になって「いいね~好きだなぁ」みたいな事を英語で話しながら

イクワインズの前に来てバッグに手をのばして・・皮革に触れた瞬間に

Wao !!

まわりの人に「おい、さわってみなよ」みたいな事を英語で言うと

次々にさわって「Wao !!」「Wao !!」「Wao !!

すかさず笑顔で「馬革なんですよ」と日本語で話しかけると

「そうなんですかぁ」ときれいな日本語で返事が返ってきたので

オットットと一歩後ずさりつつも4人の笑顔が素敵だったので、いつもどんなに煮詰めても拭えない新商品を出す時の不安が少し晴れた気がしました。

兎に角、触ればわかる!わかります。

New Releaseのページにお取り扱い店がございますので1度是非さわってみて下さい!

よろしくお願いします!

つっぱしれ !!Equines!!


2010年3月15日月曜日

灯台の向日葵


『とうだいのひまわり』という絵本をご存知ですか?
読んであげたとか、読んでもらったという人の方が多いのかもしれません。

『とうだいのひまわり』にいざか かずお作・絵(こどものとも・福音館書店)

南房総の勝浦灯台で暮らす灯台守の娘さんとご家族をモデルに物語を書かれたそうです。絵本の中の灯台はこちらも実在する南房総・館山の洲崎灯台がそのまま描かれています。

こんなストーリーです。

ある灯台に住んでいる女の子が一人ぼっちで遊んでいると、風船が落ちているのを見つけます。その風船には袋が付いていて中には手紙とひまわりの種が入っていました。

その手紙には「~だいじにそだててください」と書いてあります。

女の子は友達ができたようによろこび、早速種を蒔き毎日水をやり大切に育てます。台風の日も必死にひまわりを守ります。
そんな姿を家族や職員さんがあたたかく見守ります。

おかげでひまわりは大きな花を咲かせ、やがてたくさんの種をつけました。
こんどは女の子がその種を風船に付けて「~おおきなひまわりのはなをさかせてください。てがみもください」と書いた手紙を添えてたくさんの風船を灯台から飛ばしました。というお話です。

シンプルなストーリーなのに深く心にしみるおはなしです。
思い出しながら書いているだけで夏草の香りがしてきそうな清々しい気持ちになります。子供達も大好きな絵本だったので、せがまれて何度も読んだ記憶があります。

どうして突然この絵本を思い出したのかというと・・。


先日、お客様からCuriouse(キュリオス)のウォレットコードを引っ掛けて壊してしまったので直して欲しいという修理のご依頼がありました。

手元に届くと金具もコードもいい具合に馴染んでいます。修理上がりに仕上げでオイルを入れるとますます良い表情になります。(上ヘッダーの写真)キュリオスの金具は下地に銅メッキをしてあるので、使い込むとだんだん銅色が現れていちだんと渋くなります。コードには革の丸紐を2本包んであるので初めは堅いのですが、だんだんと馴染んでいくんです。











話をもどして・・。

お客様からのメールの文末の署名に

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~子供からお年寄りまでみんなを笑顔にします~
株式会社 マルサ斉藤ゴム
*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*

とあります。

その『子供からお年寄りまでみんなを笑顔にします』というコピーに惹かれてURLをクリックしてみると『風船屋さん』です!

思わず「風船屋さんて素敵なお仕事ですねぇ。」とお知らせメールの文末に一言添えました。

これへのご返信メールが、一度もお会いしていないのにも関わらず人柄が滲み出るようでなんとも心温まります。なんと表現していいのやらわからないので、ご了解をいただいたのでそのままご紹介します。

*--*--*--*

ありがとうございます。
自分でも今はそう思っております。
私は去年、父から会社を継ぎました。
そしてこの一年で色々と考えておりました。
今は自分の仕事コアになる部分、それは喜んでくれる方の「笑顔」だと思っております。
自分達が提供した物で受け取ってくださった方々が笑顔になってくれる事、それがなによりもうれしい。その顔を見るとこちらも笑顔になって、がんばろう!って励みになります。

古瀬さんが扱うレザーは昔から大好きで、母親がレザークラフトを昔やっていた影響もあるかもしれません。
コルボの製品は、使っていくうちにどんどん好きになっていっちゃうんですよ。
色の変化とか。。。温かみが増すというか。。。においも???
それとこのように修理にも丁寧に対応して下さって、しかも代表の方からこうしてメール頂けるのは、1ユーザーとしては本当にうれしい限りです。
古瀬さんのお仕事も本当に素敵なお仕事だと思います。
自分は今度はブリーフケースを狙っています。

機会があったらお会いしたいです。
そのうち革屋さんと風船屋で何かコラボできたらいいなぁ。

*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*
~子供からお年寄りまでみんなを笑顔にします~
株式会社 マルサ斉藤ゴム
URL: http://maru-sa.co.jp
*--*--*--*--*--*--*--*--*

これで 『とうだいのひまわり』の「~だいじにそだててください。」をふと思い出したというわけなんです。
 

2010年3月12日金曜日

『Pen』No.264


3月15日発売『Pen4/1No,264 に載せていただけると聞いて
こいつはちょっと久々にCORBO.のビジュアルトリオ(ヴィジュアルトリオではない)で一仕事やりますかっ!って事で

河野 俊之 [Photographer]
河野氏の写真を見てみてください。http://www.tk-photo.jp/top.html
結婚式撮影では道化に徹し、Tokyoカフェを撮りまくり、Sweetsを食べまくり、タレント、実業家、医療関係までも撮りまくる!その反面、セバスチャン・サルガドの写真展では静かに涙をこぼすソウルフルな兄貴が、酒を飲みまくりに出かける前にSTUDIOに押しかけてバッチリと撮影してもらいました。

小柳 和男 氏(Graphic designer
新婚ホヤホヤ。新婚旅行直前の頭はすでにモルディブトロピカルジュースになっているところに撮りおろしの写真を持ち込み、「結婚して初の大事な仕事だかんな、これで結婚生活が左右されるかも知れないんだかんな!」と訳のわからない話で説得すると、心やさしき親友はプロの目になりキッチリと仕上げてキッチリとモルディブへ飛んで行きました。

古瀬  (CORBO. designer)
そして本日『PenNo.264が届きワクワクしてページを開くと、素敵な家にお住まいの素敵な人達や高知の美味しそうなお店や、坂本龍馬さんの事。その中にひっそりひかえめにおりました。『SLATE・スレート』。なかなか良い!良い仕事をしたっ。

Capo,inc 設立した頃「いつかこんな本に載れたらいいなぁ・・。」と話していた『Pen』にCORBO.が載るなんて! うれしいなぁ・・、

中でも一番良い仕事をしてくれているのは『SLATE・スレート』を作っていただいている匠です。
職人て本当にかっこいいよなぁ、いつも心から感謝していますありがとうございます。



2010年3月8日月曜日

10years old 『Roll of notes』


今では生産数も少なくなってしまって、在庫も薄いのでドーンと紹介する事もできないのですけれど・・・。『Roll of notes( ロールオブノーツ ) CORBO.ではじめて作った財布のシリーズです。

初めてなだけあってデザインは荒削りで、逆に今では出せないラフさがいい具合です。職人さんの腕は格段に上がっているから、これまた不思議な魅力のあるシリーズです。

写真はお客様から修理のご依頼があったペンダント型の『10年物ROLL 』。
とてもキレイにお使いで良い顔になってます。(下の写真右)

ところどころ擦り切れや傷みがあるのでこの際に補修させていただきました。(下の写真左が修理後)

元の皮革の色でお直しするとビックリするほどの色の差ですが、同じ様に味が出てきますのでご安心を。

同じ皮革を同じ人が同じ様にお使いになるのが一番近い色になります。その方が意図的に染色するよりも流れるように自然です。

形だって直す時にまっすぐにしたので、気をつけの姿勢です。緊張!という感じ。でも同じ人が同じ様にお使いになれば、リラックスした一番良い形、この財布と持ち主にとっての自然体にもどっていきます。

皮革ってすごいなぁ~とつくづく感心してしまいます。

こちらのお財布の持ち主は建築士をなさっているそうです。
10年間いつも一緒にいろいろな建物を見てきたんでしょうねぇ。

10年間空気の様に一緒だったお財布が他人の様な顔で戻って来たのですから、なんとなく他人行儀な感じになってしまいそうですが・・・大丈夫です!

僕達も10年間いろいろな人達がお使いになったたくさんのお財布や鞄を拝見して、お直しして来ました。またすぐ元どおりの空気のような関係にもどります。

このお財布に次に会えるのはまた10年後でしょうか?

はてさて、日本・欧州の皮革屋、金具屋、生地屋、道具屋、職人達、そして俺たちCORBO.はこの時代の荒波を見事乗り越えることが出来るのか?!乞うご期待!!!

孫の世代には孫の世代の職人たちが修理できればいいんです。だれが欠けても無理なんですよね、文化というやつは・・・。