夏休みをいただき、家族を連れて4泊5日の山篭りキャンプをしてきました。
木曽の森は生き物の気配がとても濃くて自分達を少しづつ森と同化させていく事ができるから本当~に好きだ。朝は鳥の声で目覚め、やがて蝉たちの命の大合唱が始まる。キャンプサイトの端に小川が小さな滝をつくり流れ落ちており、ずっと涼しげな水音がしているのに意識の底に心地よく落ち着いてしまって、音としては聞こえなくなる。
山からの風は言葉にならない心地よさで吹き渡っていきます。匂いがないのに良い匂いとしか表現できず、ただ木々達を感じて身体が木々に同調していく。
5キロほど山を下り(去年はこの道で小熊に会ってしまった)雨が降っても濁らない渓谷の清流に飛び込み川流れ。
息子曰く「空に浮かんでるみたいだ!」透明度が高いから川の流れに身をまかせていると本当にその通り!身体が碧く染って山女の稚魚と遊ぶ。
そして空だ。暑い暑いと言いながら空を見上げて笑顔になってしまう。
宇宙の青が広がって、そこに入道雲が陰影クッキリドデカくある、という夏の風景が正しくそこにあった。
夜には満天の星と流れ星、そして小川で冷やしたビール星、身体を深い闇に染めて、やがて眠る。
何も無いのに、こういうことで満たされて、幸せで、自分の本性を確認する。
帰り道の首都高。ビル群の中を突き抜けながら携帯電話のスイッチを入れ
もうひとつの時間を確認する。
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