さて、随分と間が空いてしまいました。
書く時というのは、何かが一段落した時なので
落ち着いた良い時間でもあります。
間が空いた、と言うことは
たくさんの出来事があり
それについて考えたり
彼方此方と動いていたと言う事なのですが
実は今もアタマの中は一段落ついてはいません。
昔ならこんな時、煙草を深く吸い込んで
ふーっと吹き飛ばせば、きっと答えがみつかったけれど
盟友のはずだった煙草に別れてを告げてもう9年近い
今更縁りを戻す気にはなれないのだから
冷めた珈琲を啜りながら、PCに向かって
無理矢理にグイグイと書き進めてしまえば
何か見えてくるかと思い
出来事の断片を眺めていると云う訳です。
〜*〜*〜*〜*〜
今年の夏のはじめ頃。
突然フランスから一通のEメールが届きました。
英文だったので、また迷惑メールかな?と思い
削除しかけた・・けれど
こんな写真 (古瀬が撮ったカタログ写真) が添付されていたので
なんだなんだと、読んでみると
『 Mora stylos 』というパリの筆記用具屋さんからです。
*「パリの『Mora stylos』でのイベントにいらした
『 中屋万年筆 』の Nib master 吉田 伸一 様がお使いになっていた
CORBO.のペンケースを是非お店で取り扱いたい。
良い返事を待っています。」
*
という内容でした。
とても光栄な事ですが
僕はこれまでほとんど、万年筆とは縁がなかったので
すぐに『中屋万年筆』と検索してみました。
へっ!?
高級万年筆ではないですか・・。
上の写真の通り、このペンケースに入れているのは
普通のシャーペンやボールペン、ラミー
カッターやSDカードなどです。
『 Mora stylos 』というパリの筆記用具屋さんからです。
*「パリの『Mora stylos』でのイベントにいらした
『 中屋万年筆 』の Nib master 吉田 伸一 様がお使いになっていた
CORBO.のペンケースを是非お店で取り扱いたい。
良い返事を待っています。」
*
という内容でした。
とても光栄な事ですが
僕はこれまでほとんど、万年筆とは縁がなかったので
すぐに『中屋万年筆』と検索してみました。
へっ!?
高級万年筆ではないですか・・。
上の写真の通り、このペンケースに入れているのは
普通のシャーペンやボールペン、ラミー
カッターやSDカードなどです。
ちょっとカッコ良くて、気軽に使えるペンケースをと
バイクの『 Tool Roll・ツールロール 』をイメージして
デザインしたペンケースですから・・・
高級万年筆を入れて大丈夫なの!?ですか?
と不安になりました。
『中屋万年筆』の吉田さんは職人さんですので
直接お聞きすれば不満や改良点など、ご意見をうかがえるかもと思い
すぐに電話をかけようとしたのですが
作業優先で、問い合わせはメールのみとの事でしたので
早速、メールを送りました。
吉田さんはすぐにお返事を下さいました。
神宮前二丁目のお店でペンケースをご購入いただいたこと
4〜5年間ずっとご愛用いただいており
*
「高品位で非常に愛着を感じております。
また、個性的であるところにも強く惹かれます。」
と書いて下さいました。
『中屋万年筆』の吉田さんは職人さんですので
直接お聞きすれば不満や改良点など、ご意見をうかがえるかもと思い
すぐに電話をかけようとしたのですが
作業優先で、問い合わせはメールのみとの事でしたので
早速、メールを送りました。
吉田さんはすぐにお返事を下さいました。
神宮前二丁目のお店でペンケースをご購入いただいたこと
4〜5年間ずっとご愛用いただいており
*
「高品位で非常に愛着を感じております。
また、個性的であるところにも強く惹かれます。」
と書いて下さいました。
また『Mora stylos』というお店は
「店舗の規模としては大きなものではありませんが創業は1930年で
パリの中心部に店を構えており高級筆記具(主に万年筆)をメインに扱っております。
良い店であると思いますので前向きに考えてください。」
近日「 二子玉川の伊東屋玉川店(玉川髙島屋4F)で
実演をしているので、ご都合よろしければお立ち寄り下さい。」
とも書き添えてくださいました。
*
こうなると僕の場合、足の方が先に動いてしまうので
すぐに二子玉川へ、吉田さんに会いに飛んで行きました。
・
・
・
文房具屋さんの匂いは落ち着きます。
お店の中央、万年筆がズラリと並ぶケースの側に
スーツの店員さんたちの中に
ひとり作業着を着た人がいます。
僕もこれまでたくさんの職人さん達と仕事をしてきたので
なんとなくわかりました。
「吉田さんでしょうか?」と声をかけると
逆に喜んでいただけたようで恐縮してしまいました。
お使いいただいているペンケースを見せて下さいました。
とても良い感じに手にもペンにも馴染んでいました。
早速、お仕事の邪魔にならないように
手短にいくつか質問させていただきました。
古「何か問題とか気になるところはありませんか?」とお聞きすると
「もう4〜5年くらい使っているかなぁ、海外にも持って行きますけど、何も問題はありませんよ」
古「ありがとうございます。」
「でもまぁ、そうは言っても本当は何かあるんじゃないですか?」
吉田さん「いやいや本当に良いですよ」
古「実は前回の展示会でリニューアルして少し値上がりしてしまったんです。大丈夫でしょうか?」
吉田さん「このクオリティなら全然大丈夫だと思いますよ」
と言っていただいたところに
お客様が愛用の万年筆のペン先を調整しに来店されました。
「また神宮前のお店に行きますね」
と握手をしました。
吉田さんは前掛けをピッっと縛って席に着きました。
遠目に少しだけ拝見しましたが
ペンケースもいい味出てますが
吉田さんの指にインクが染みついているのが見えますか?
職人てのは格好良いです。
*
*
つづく
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