翌日の早朝、
小雨の中、昨晩の贅沢を少しでも落とそうと
30分ほどてくてくと景色を眺めながら歩いて、伊賀上野の駅へ
ゴトゴトとローカル線に
ゆられて滋賀県へ
CORBO.では皮革を中心に作っていますが
皮革に負けないほど味のある生地に出逢えれば、迷わず取り入れます。
そんな面白い生地を作っている人達は、やはり味わい深い方々です。
その中でも、CORBO.の創設当時からお世話になっている大大先輩のお宅に
今夜は一宿お世話になります。
この日は京都の織元さんと染色工場を見学させていただきました。
東京の下町もそうですが、京都にも、こんなところに宝が埋まっていたのか
というように、キラキラと光って見える技術がいきづいていました。
控えめなのにすげぇ、こういう粋なのに弱えぇんだよなぁ。
ずっと以前から、必ずこの生地で創るぞ!と息巻いて
いたくせに、なかなか進まなかった生地があります。
大切にしすぎているというのが、正直なところです。
もうこうなったら、作っている人達に会っ
てそのエネルギーで尻を叩いてもらおうと
考えて、連れて来ていただきました。
街なかのこんな「ハウルの動く城」みたいな工場の中で、テキパキと働く職人さん達。
「ぎょうさん注文下さいな!」
僕にはこういうのが一番効きます。
お忙しいところお邪魔しました。
皮革のタンナーでも、金具でも、縫製でも、現場に行くともうドキドキが止まらなくなります。静かな興奮状態です。
子供の頃、製材所のオガクズや木っ端を拾ったり
電気屋の裏の発泡スチロールや大きな段ボール箱
古タイヤが積まれた廃車置き場で見つける、カラフルな配線や大きなナット
車のプラグたちはキラキラと輝く宝物で
そこから何でも作れると考えるとドキドキしていてもたってもいられず
意味もなく辺りを走り回っていました。
この歳になっても、走り回りたいのをグッと堪えていたのですから
あまり成長はしていないという証拠です。お恥ずかしい・・。
子供達にはこんな仕事場をどんどん見せてあげるべきです。
また長くなったので、続きは明日。
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