2013年6月11日火曜日

旅の人



やはりどうも、旅する人と僕は波長が合うらしい。

こちらの勝手な感覚だけれど、すぅ〜と空気が馴染む感覚というのがあって

そういう空気を纏っている人や場所に出逢う事が、極希にあります。

旅の途上では、特にその感覚がクリアになるように思います。

このクリアな感覚を、日常も自然に纏っている人とのご縁で

今回、とても自然体でラジオでお話させていただくことができました。

Imai さん素敵な構成・演出ありがとうございました。

Imai さんから頂いた数回のメールにも「空気」がありました。


少しだけご紹介させて下さい。

〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

こんにちは、神宮前2丁目のCORBOで買った革のバッグを愛用して数年になります。バッグは、ニューヨーク、ロンドン、シドニー、ハワイ、ソウル、ドバイなど、一緒に世界を旅してきました。

(中略)

セバスチャン・サルガド、という写真家がいます。
ドキュメンタリー写真家です。ブラジル出身、1944年生まれの、世界的な写真家です。僕は彼の写真が好きで、インタビューもしたことがあります。彼のライカを入れている仕事用のバッグが、いわゆるカメラバッグではなく、古びた革のショルダーバッグなんです(当時)。



初めてコルボへ訪れたとき、そこからすぐの「H・・・」というバーの僕は常連で(オーナーバーテンダーは、古き友人、師匠のような人です)その辺りを当時はよくうろうろしていたのですが(最近減りました)、その日は夕方近い時間に、その辺りをうろうろしていて、「あれ、こんな店がある」と思ってそちらへ入ったのでした。

その日の数日後、僕は取材でニューヨークへ行くことになっていました。お店で見たバッグのひとつが気になりました。
「これ、持っていきたいな」と思ったんです。僕は今よりずっと若く、お金がそんなにありませんでしたから(今もありませんが・・・)、カバンを買うのに躊躇して結局買わず、でもその後も欲しい気持ちが消えず、翌日にお店へ行くとお休みで(笑)
で、翌々日にまた訪れ、そして買ったのでした。そのバッグを肩にかけて、翌日、ニューヨークへ行きました。ライカも入れて。


そのとき、お店に2人の男性がいて「~の革を使っている」というように、詳しく教えてくれたのでした。すみません、きちんと憶えていなくて・・・。でも、お2人の感じがとてもよく、印象的でもあり、それも僕にカバンを買わせた大きな理由だと思います。

「誰がこれを作ったのか」という、「顔が見えて」、
そして「この人の作ったものなら欲しい」とその日僕は思ったはずです。ーーーーーーーーー (略)


〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*


こういうお話を聞かせていただくと、いつもやってきて良かったと思います。

職人さんたちにも聞かせてあげたいと思います。

・・生きてて良かったぁと思います。


誰かのために、いろいろな思いを詰め込んで作ったモノが

またちがう誰かの人生に寄り添って、連鎖して。

人生そのものが、旅なんですよね。








Happy birthday Rico.

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