2014年12月19日金曜日

『 NAVY BLUES 』Inside story


『 NAVY BLUES 』




SLATE

Curious

face - Bridle Leather

Famiglia 





さて『 Navy Blues 』については

何から書き始めていいのか、ずっと考えています。

書かないでいたいけれど

でも、書かねばと思います。

何故ならば、もう既に多くの皆さんが

手に取って下さっているのですからね。

本当にありがとうございます。










2011年の3月

正直、自分のやっている仕事の意味を

見失いそうになりました。

すぐに動き出せる人達のたくましさを羨み

自分の無力さに打ちのめされて

でも何かしなくてはと焦り、怒り

考えて考えて、現れた閃きは

存外に静かで、優しいものでした。

見えてきたイメージは世界も時間も越えた



紺碧の海 と 紺碧の空








そうだよなぁ、CORBO.の作品たちには

元々想いが秘められているのだから

力を借りよう・・

と、あの時思いました。

そして、CORBO.の作品達を

一気に濃紺に染めることにしたのでした。




『 Navy Blues 』









悔しいことにその頃から、全身に鎖を巻かれたように

体が重く動かなくなりました。

原因がわからないまま

それでも鎖を引きずるように

職人さんの所へ

『 Navy Blues 』打ち合わせに行き

土日は店に立ち

一人で撮影をして

寝床でカタログやDMをデザインして

指示を出し

刷り上げたところで

とうとう力が入らなくなってしまいました。

なんとか辿り着いた展示会に

これまでのデザイナー人生で

はじめて、立つ事が出来ませんでした。

結局その後4ヶ月間も寝込んでしまいます。












僕がポーズボタンを押されたように

深淵の底に沈んでいた

その間・・・

『 Navy Blues 』に

奇跡のようなコトがおこっていました。













その時、日本は東日本を中心に大きな傷を負ってしまい

多くの人々が未来への不安と闘っている時でした。

ー  寄付金じゃない、淡々と仕事をつづけることなんだ  ー

と言うのは勇気が必要な時期でした。

CORBO.を取り囲む皆さんにも少なからず

何かが起きていましたから、無理はせずに

適量を限定生産という形で

『 Navy Blues 』を発表したのでした。













僕は誰にも『 Navy Blues 』に込めた意味を

話していません、カタログにも書いていません。

それでも、皆さんはつぎつぎと手にとって下さいました。

在庫が無くなってしまってからも

たくさんの問い合わせをいただきました。



復帰してそれを知った時

クッと胸が苦しくなりました。

涙がこぼれました。


言葉では表せないコトがあります・・。















今、震災から3年以上が過ぎて

まわりを眺めた時に感じる

違和感はなんだろうか?

浮き彫りになってしまった理不尽や矛盾は・・







正直なところ僕は

気楽に風に乗る鴉のよういたいのだけれど

鳥瞰の中に、どうしても見過ごせない

あれやこれやが見えている

飛び去るわけにはいかないな











年頭に

『NAVY BLUES』を定番として復活させます。」

と仲間に宣言しました。










作品を創るとき

意識していなくても

作者には思想や意思があるものですが

CORBO.は作品を受け取る人に

それを主張する気はありません。


しかし、今日は書いてしまいました。





皆さんがご自分の意思で選び

皆さんを想う人が、皆さんを想いながら選び

ご縁があって、CORBO.を

『 NAVY BLUES 』

その手にっていただき

少しでも幸福を感じていただければ

関わった全ての人たちは

同じだけ幸福になれます。

そして、それは世界を巡ります。

本当です。


仕事とはそういうコトです。







紺碧の海 と 紺碧の空のイメージ



 NAVY BLUES 

NO NUKES !




Happy Merry Christmas !


Happy Holidays !


Love & Peace !










We are  the CORBO.

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