2014年12月16日火曜日

tOrtOise 亀は萬年縁起良し


打ち合わせの最後にPOKER FACE のS藤さんとF川さんが

「カメちゃんみたいですね」

「何か名前をつけたいですよね」

と言うので

「考えておきます」と持ち帰りました。





正直なところ、構造や作りの最終的な”詰め”の方に

頭がいっていて、何も考えていなかったのですが


イエロー



出来上がったメガネケースを眺めていたら

見た目も構造も確かに ”カメちゃん” だな

 ”亀” は・・・

Tortoise (トータス) ”陸ガメ” とか

Turtle (タートル) "カメ・海ガメ"

だから・・・

んっ! Tortoise  ・・・    tortoise 


んんっ! tOrtOise
     

何かメガネを掛けた人の顔に見えてきたな


・・ふぅ〜ん

どちらかと言えば、陸ガメだし

CORBO.works&shop の裏口で

トータス松本さんを目撃したこともあるしな

亀は萬年縁起も良いし!


という訳で

命名『 tOrtOise となりました。

ピッタリです!



はじめにお話をいただいた時

「そんなに高級なメガネケースって・・どうなんですか?」

と僕が言うと

POKER FACEの方々は

「良いメガネに合う、良いメガネケースを探しているお客様がいらっしゃるんです。」

「良い万年筆だって、良いペンケースにしまいたいですよね、メガネも一緒です!」

「だから是非CORBO.らしいのを作ってください」

と心揺さぶる事を言うので

「CORBO.らしいとはどんなイメージですか?」

お聴きすると

「 SLATE・スレートです!

即答されたので

愛着の湧く経年変化が楽しめる物と解釈して

お引き受けさせていただきました。




余談ですが

どういうわけか僕は2011年を境にどんどん目が良くなって

3年前に高校1年からのメガネ生活に終止符を打ったのです。

視力検査をしても間違いなく目が良くなっており

老眼でしょ?と言われて、そうなのかな?と

本などを近くで読んでも、とてもよく見えるのです。

そんな棚ぼた的な裸眼生活をエンジョイしています。

(この話は面白いので、またの機会に書きますね)


17〜18年前のフルセ 川釣りの図






これまでメガネケースを意識したことがなかった。

考えてみるとメガネは服の首にかけるのが癖でした。

メガネケースには予備知識がありませんので

片っ端から見て廻りました。

特に皮革製のメガネケースは調べ上げました。

数か月後の感想は

 ”同じモノしかない” という印象でした。

概してこういうものは

アノニマスな物が模倣され続け

省き用が無いほどシンプルになった物が多いから

皮革製メガネケースもそうなのだろうと思って

視点を変えて眺めてみても

いろいろと疑問が見えてくる。

一番はどれもヘニャリと潰れてしまうというコト

メガネケースとは何のためにあるのだろう?
みんな何のためにメガネケースが必要なんだろう?

まずそれを解消するようにデザインをはじめました。





あれこれモックを作るうちに

本体とフタ(カブセ)を重ねることで強度を出すことに辿り着きます。

フタは両端に円錐を配したような形状にしました。

ダークブラウン



そして本体中央には、真鍮を削り出した
特注の組みネジを取り付けました。



フタを閉じれば円錐と円錐の間に真鍮の柱が立ち
ブリッジのような3点で剛性が生まれます。



皮革のメガネケースとしてはなかなかの強度です。

ドキドキハラハラしながら実験! ドーン!



 ほらっ・・ダイジョーブ!   あ〜よかった。・・汗と涙




お財布作りの技を活かして、メガネ室の後ろに
フリースペースを作りました。クロスはもちろんですが
携帯するためのケースとして自由な発想で使えば
もっと面白い用途がありそうです。

POKER FACE のF川さんは指輪やネックレスなどアクセサリーや
アブラ取り紙などを入れてもいいかも!と言っていました。
なるほど・・女性ならではの発想です。

古瀬はエマージェンシー用という名目の
”ヘソクリ”しか浮かびませんけど・・。



本体側はウェリントン型や縦に細いメガネでも
取り出しやすいように、前面を曲線で大きくカットしました。
メガネの座りが良くて、取り出しやすくなりました。

ホックはメガネを潰す位置に取り付けず
底に配置しました。

ジャンパーホックというしっかりとしたホックを採用して
携帯時の飛び出しがないようにしています。

はじめは少し硬い!と感じると思いますが
ホックも皮革もゆっくりと柔らかく馴染んできますので
長い目でよろしくお願いしますね。

ブルー

ブルーやピンクも作ってみました。もちろん黒もあります。

全5色です。

メガネ室の内装にはレンズに優しい

ピッグスウェード(豚革)を採用しました。

ピンク



実物の質感をご覧くださいね。

『CORBO.Online-Shop』でもお求めいただけます。

よろしくお願いいたします。

0 件のコメント:

コメントを投稿