『 NAVY BLUES 』Inside story で
目を瞑るようにして書いた
紺碧の海 と 紺碧の空のイメージの話
と書いて
すいてんいっぺき
と読みます。
水は海、天は空、一碧は
水平線の向こうで、海の青と空の青がひとつになる。
という壮大な情景を表しています。
紺碧 という言葉の
紺は
濃い藍色、紫がかった青
などと表現されますから
微かな赤を含むのかもしれません。
それでは石を含む不思議な文字
「碧」は、というと
これも「あお」と読み
「みどり」とも読まれます。
緑みのある深い青を表しているので
奥には黄が潜んでいる様子なのかもしれません。
紺 と 碧
どちらも奥深い色の情景であるのに
文字 (言葉) にしても固定されず
水面が揺れるように漂いつづけている
日本語の繊細な奥深さに、感じ入らせられます。
「碧」のみどりはきっと石にまつわるのではないかと
勝手に思っています。
石というよりはミネラル?というのか・・
若い頃にポンコツのミニバンで
旅をしたカナディアンロッキーで
山道を曲がると、不意に目の前に現れた湖も
森を抜け出たところで、眼前に広がった湖も
山の中で出逢った数々の湖はみんな
驚くほど鮮やかな、エメラルドグリーンでした。
乳白のエメラルドグリーンもあった
あの美しく無名な湖を見ている時だけは
一人旅を悔いた・・。
その色は水に溶けたミネラルと
光によって作り出される。
それは今追いかけるイメージの中では
強い生命力を内包する、草木や森林の濃い緑
鳥瞰としての、草原の緑や山の緑が
あの湖の 碧 が
緑のガラス玉を覗いた時の様に
交わっています。
水天一碧という言葉には
本当の意味から外れてしまうかもしれないけれど
情景を表すだけではとどめることの出来ない
深い意味を重ねてしまいます。
海と空や大地が
遥か彼方では一碧となるように
無力ながら、祈りを込めたいのです。
写真はCORBO.の写真を撮り続けてくれている
写真家の河野 俊之氏が
ここ数年ライフワークとして撮り続けている
福島県南相馬市の相馬野馬追です。
真夏の炎天下
彼が汗だくになって撮影した光景です。
大切にしてきたこと
本当に大切なこととは一体、何だろうか
稲達は話しかけてくるようだ
永い付き合いになるイタリアのタンナー
BADALASSI CARLO・バダラッシカルロ の
カルロとシモーネに、めずらしく我儘を言いました。
数年がかりのラブコール
無理を頼んで、やっと上がってきた色に
この色だけは譲れないと
ダメ出しをしてしまい
・・それっきり
この話はなくなってしまったのだなと
あきらめかけた頃、不意に届けられました。
封を解くのに一瞬躊躇しました。
応えてくれた
深い深い『 碧 』
言葉はいらない
一碧だな
ありがとう、シモーネ カルロ
Grazie mille per Simone e Carlo.
この色は
『 CORBO. VERDE 』 コルボヴェルデ
と名付けられました。
*
Navy Blues 共々
よろしくお願い申し上げます。
*色表示はダークグリーンとなるそうです*
NO NUKES
NO WAR
CORBO.
Satoru Furuse
NO WAR
CORBO.
Satoru Furuse
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