2008年8月18日月曜日

リフレッシュ!


山から降りて来ました。

毎日、川で泳いで、潜って、流れてヤマメやアマゴ、イワナにあいさつをしてきました。

太陽に照らされて、雨にうたれて、アブに刺されてきました。

僕は山に入るといつも何かに出逢います。月輪熊やカモシカや猿の群れ、

今回は手の平ぐらいの大きなミヤマクワガタ君に出逢いました。すごい貫禄。

ザワザワサワサワ~っと山を吹き渡る風はたまらなく爽やかでした。

エネルギー満タンです。


2008年8月12日火曜日

夏休み!うれしいっ!


明日13日から17日まで夏休みをいただきます。

今年も僕は山ごもり、山を歩いて、川を流れて、釣りをして、焚き火をして、ビールをのんで、星をみて・・テントで寝ます。風も雨もぜんぶいただきます。

そして、休み明けからその良いエネルギーでガンガン働くぜ!


2008年8月8日金曜日

CLAY (クレイ)の話 その3


数週間後、長谷から新聞紙に包まれてコンチョが届きました。

手作りのいびつな曲面に手彫りの模様と925の刻印。
コテコテの工芸品ではないイメージ通りの仕上がりでした。

鈍い銀の素朴さに興奮しました。
値段の高さにまで、さすがシルバーだなぁと変に興奮していました。

早速取り付けてみると、ドキリときます。もとからこうしてあった物を探し当てた気分。
クレイだけに赤土の中から掘り当てた感じと言った方が洒落てるか。
こうしてクレイは形になり産声をあげました。

ゲリラ的に展示会に出展し大反響を浴びました・・・。
となれば、めでたしめでたしなのですが世の中そんなに甘くはなく、
何とか生産に持ち込んだという感じでした。

解ってもらえた人達のためにあきらめず少しづつ造り続けました。
修理やいただいたご意見を参考にさせていただきながら改良を重ねていきました。

10年以上・・・会社がかわっても独立しても、今でも改良はつづけています。
お店を開いてからはお客様との会話の中から生まれてきた形がいくつもあります。

CLAYは今まで何人の人達が関わって、何人の人達に受け入れられ、育てられてきた事か。

今日も僕らの知らない街で誰かの人生に少しだけ関わっているのかな、と考えると空が広がるように優しい気分になり、同じ分だけ気が引き締まります。

それは15年前、旅の途中、アリゾナの大地に沈む豪~快な夕焼けに向かって男三人並んで立ちションベンをしながら言葉にならない雄叫びをあげ、オォーッスゲーッと泣きそうに感動した時の気分となぜかすごく重なってしまうのです。

CLAYの話 おわり。


2008年8月7日木曜日

CLAY (クレイ)の話 その2


あれから10
クレイについて考える時、思い浮かぶイメージというのが幾つかあって、

ひとつは
皮革展の片隅に細くクルクルと巻かれた皮革に出逢った時、パッとフラッシュバックがおこり蘇ったアリゾナの灼けた赤土の大地や、そこで出逢った現地の人達やナバホ、数日間の出来事、鮮明な記憶のイメージ。

そして長谷のインディアンジュエリー屋のご主人と手彫りの銀のコンチョ、由比ヶ浜の海、ヨット。それに・・シラスの味。

クレイの1stサンプルは当時としては奇抜で値段も奇抜だったのでミーティングではウケがわるく、いろいろ策を練る必要がありました。

中でも、いくら捜してもイメージの物が見付からなかったのがコンチョで、
どこに行っても真ん中に大きな星のあるオモチャみたいなメッキ物しかなく
アリゾナで見たナバホが売っていた物とは程遠い物しかありませんでした。

ある日、展示会に向けて企画室で一人残業をしているとめずらしく児玉氏が現れて
「古瀬君あれさぉ、あれはすごくいいね絶対いいよ出すべきだと思うよ協力するからだそうよ頑張ってよ」という
「やっぱりわかりますかっ?あとコンチョっていう銀の飾りボタンさえあればもっと良くなるんですけど」

コンチョが見付からないと言うと、それなら俺の知り合いに聞いてみるから一緒に行く?となって

クレイその1の文頭に話はやっと繋がってきたのであります。

明日につづく
あしたはどっちだ!


2008年8月6日水曜日

CLAY (クレイ)の話 その1


クレイの話その1
かつてはどこかの柱であって、どこをどう漂ってこの砂浜に辿り着いたのだろうか。
乾いた流木に腰をおろして、春の海でゆらゆらと波を待っているサーファー達を眺めるでもなく眺めていました。

その日は一日中良い天気で途中で買ってきた缶コーヒーを飲みながら、児玉氏といろいろな話をしていました。

児玉氏が昔はヨットに乗っていた事、ヨットは静かで風や波の音が近くに聞こえて気分がいい事、危険もある事。考えてみればその日が児玉氏(Capo,inc.うちの社長)とお互いについて話をした最初の日だったと思います。同じ小さな会社に勤めていたけれど、話をした事はほとんどありませんでした。

この日、鎌倉の長谷寺近くでシルバーのインディアンジュエリー屋を営んでいる児玉氏の知人を訪ね銀細工について教えてもらい、上手くいけばそのまま銀のコンチョを作ってもらいたい。
どうなるかわからないけれど兎に角行ってみよう。という事になり、二人で車で出掛けて来たのでした。

平日の湘南は静かで、地元の人達の生活が潮風の中で穏やかに流れていました。
その空気だけでも展示会の準備に追われる中、思い切って出掛けて来てしまって良かったと思わせてくれました。

インディアンジュエリー屋のご主人は実に味のある魅力的な人物で、アメリカで暮らしていたご主人の向こうでの話は面白くてずっと聞いていたいほどで、銀についてもいろいろと教えてもらい、サンプルまで作ってもらえる事になりました。

帰り際自転車に乗っていなくなったと思ったら、
「美味しいから持って行って」とわざわざシラスを買いに行って持たせてくれたのでした。

これが美味しくてびっくりしたのを思い出します。
(はずかしながらそれまで名物とは知らなかったのでした。)

明日につづく