『オーシャンライフ』という船の雑誌をご存知でしょうか?
・・去年の暮れ頃、休みの日にかなり懐かしい男が我が家に顔を出しました。
・・去年の暮れ頃、休みの日にかなり懐かしい男が我が家に顔を出しました。
「にぃさん、お久しぶりっす!」と言って相変わらず日焼けした顔に人懐っこい笑顔で頭をパシパシゴシゴシやりながらあらわれた。車の雑誌から船の雑誌に転職するそうで
その船の月刊誌が『オーシャンライフ』というのです。
ほんとに何年ぶりかの再会だった。なぜ俺が兄さんかと言うと、俺の「妹の旦那の友達」として知り合ったので自然とそう呼ばれる様になったのだ。
この仲間達が実に気分の良い奴らなのでした。
彼らと知り合った当時、俺は会社の倒産やなにやらでかなり心も体も疲れてしまっており自分でもわかるほど無表情になってしまっていた時期でした。
妹の旦那『森沢明夫』(妹いわく、明るい夫)と強烈な個性の仲間達が海や川に連れ出してくれたり、引越しだぁー!と集まってはその筋肉にものをいわせドッとかたずけてくれたり、夏祭りで焼きそばとフランクフルトを売るぞーっと言ってワッサワッサと焼きそばを掻き交ぜたりした。終わると一軒だけ残っている古びた銭湯に、またドッと入りに行った。
彼らとの釣りも楽しかった。知識はしっかりあるが全くマニアックなものではなく、ただもう純粋に海や川を楽しんでしまう感じで、釣れなければ潜って手掴みでも捕まえて来てしまうし、徹夜で夜釣り呑みしたあとに炎天下の砂浜で獲物バーベキューをし「うめーぇっ」と唸りながらニコニコと本当に美味そうに喰うので30まで刺身が食えなかった俺までつられてカワハギの刺身を肝醤油なんてので「うめーっ!」とやってしまっていたのでした。
ボードも無いのに体で波乗りをしたりと、書き出したらきりがない。
『森沢明夫』はその『オーシャンライフ』で『渚の旅人』という日本中の海岸を旅するエッセイをもう何年も連載しています。この二人が同じ本の仕事をすると聞いて「また面白い事がはじまるぞ」とひそかに期待しています。
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