2007年5月3日木曜日

道具のことば


テーブルを貰ってきた翌日の月曜日には浅草へ。
その数日前にシルバーのパーツを作ってくれている「ナゾの釣師」ゴトー氏から電話が入り、会社を閉めてビルごと解体してしまうというベルトメーカーさんが「道具や工作機械で使えるのがあれば持っていっていいですよ」と言ってくれてますがどーします?と素直に喜んでいいのかわからないが我が工房にとってはとても有り難い話をいつものノンビリとした調子で知らせてくれました。23日で全て廃棄されると聞いてさっそくゴトー氏と革屋の友人にたのんで車で出動してもらい使い込まれた機械や道具を遠慮がちに、しかし眼光鋭く物色し「どーもありがとうございます!大切にしますから」とお礼を言って裁断機やプレス機などをいただいてきました。

しかしここ何日間で譲り受けてきたモノ達には共通して醸し出される
風格の様な「俺は働いてきたんだ」という貫禄と存在感がありますねぇ。
これと似た感覚は使い込まれて修理品として還って来るコルボの鞄や財布達にも感じています。(時々すぐに帰ってくるのもおりますが・・スミマセン)
俺達の知らない所でしっかりとやっていたんだな、もう会う事もないかも知れないが少し休んでまたしっかりやってこい。そして運が良けりゃまた帰って来い。本当にかっこいい鞄や財布や仕事とは俺の中ではそういう事なのです。


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