2014年12月16日火曜日

tOrtOise 亀は萬年縁起良し


打ち合わせの最後にPOKER FACE のS藤さんとF川さんが

「カメちゃんみたいですね」

「何か名前をつけたいですよね」

と言うので

「考えておきます」と持ち帰りました。


*


正直なところ、構造や作りの最終的な”詰め”の方に

頭がいっていて、何も考えていなかったのですが


イエロー



出来上がったメガネケースを眺めていたら

見た目も構造も確かに ”カメちゃん” だな

 ”亀” は・・・

Tortoise (トータス) ”陸ガメ” とか

Turtle (タートル) "カメ・海ガメ"

だから・・・

んっ! Tortoise  ・・・    tortoise 


んんっ! tOrtOise
     

何かメガネを掛けた人の顔に見えてきたな


・・ふぅ〜ん

どちらかと言えば、陸ガメだし

CORBO.works&shop の裏口で

トータス松本さんを目撃したこともあるしな

亀は萬年縁起も良いし!


という訳で

命名『 tOrtOise 』となりました。

ピッタリです!

*


はじめにお話をいただいた時

「そんなに高級なメガネケースって・・どうなんですか?」

と僕が言うと

POKER FACEの方々は

「良いメガネに合う、良いメガネケースを探しているお客様がいらっしゃるんです。」

「良い万年筆だって、良いペンケースにしまいたいですよね、メガネも一緒です!」

「だから是非CORBO.らしいのを作ってください」

と心揺さぶる事を言うので

「CORBO.らしいとはどんなイメージですか?」

とお聴きすると

「 SLATE・スレートです!」

と即答されたので

愛着の湧く経年変化が楽しめる物と解釈して

お引き受けさせていただきました。


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*

余談ですが

どういうわけか僕は2011年を境にどんどん目が良くなって

3年前に高校1年からのメガネ生活に終止符を打ったのです。

視力検査をしても間違いなく目が良くなっており

老眼でしょ?と言われて、そうなのかな?と

本などを近くで読んでも、とてもよく見えるのです。

そんな棚ぼた的な裸眼生活をエンジョイしています。

(この話は面白いので、またの機会に書きますね)


17〜18年前のフルセ 川釣りの図

*

*


これまでメガネケースを意識したことがなかった。

考えてみるとメガネは服の首にかけるのが癖でした。

メガネケースには予備知識がありませんので

片っ端から見て廻りました。

特に皮革製のメガネケースは調べ上げました。

数か月後の感想は

 ”同じモノしかない” という印象でした。

概してこういうものは

アノニマスな物が模倣され続け

省き用が無いほどシンプルになった物が多いから

皮革製メガネケースもそうなのだろうと思って

視点を変えて眺めてみても

いろいろと疑問が見えてくる。

一番はどれもヘニャリと潰れてしまうというコト

メガネケースとは何のためにあるのだろう?
みんな何のためにメガネケースが必要なんだろう?

まずそれを解消するようにデザインをはじめました。

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あれこれモックを作るうちに

本体とフタ(カブセ)を重ねることで強度を出すことに辿り着きます。

フタは両端に円錐を配したような形状にしました。

ダークブラウン



そして本体中央には、真鍮を削り出した
特注の組みネジを取り付けました。



フタを閉じれば円錐と円錐の間に真鍮の柱が立ち
ブリッジのような3点で剛性が生まれます。



皮革のメガネケースとしてはなかなかの強度です。

ドキドキハラハラしながら実験! ドーン!



 ほらっ・・ダイジョーブ!   あ〜よかった。・・汗と涙




お財布作りの技を活かして、メガネ室の後ろに
フリースペースを作りました。クロスはもちろんですが
携帯するためのケースとして自由な発想で使えば
もっと面白い用途がありそうです。

POKER FACE のF川さんは指輪やネックレスなどアクセサリーや
アブラ取り紙などを入れてもいいかも!と言っていました。
なるほど・・女性ならではの発想です。

古瀬はエマージェンシー用という名目の
”ヘソクリ”しか浮かびませんけど・・。



本体側はウェリントン型や縦に細いメガネでも
取り出しやすいように、前面を曲線で大きくカットしました。
メガネの座りが良くて、取り出しやすくなりました。

ホックはメガネを潰す位置に取り付けず
底に配置しました。

ジャンパーホックというしっかりとしたホックを採用して
携帯時の飛び出しがないようにしています。

はじめは少し硬い!と感じると思いますが
ホックも皮革もゆっくりと柔らかく馴染んできますので
長い目でよろしくお願いしますね。

ブルー

ブルーやピンクも作ってみました。もちろん黒もあります。

全5色です。

メガネ室の内装にはレンズに優しい

ピッグスウェード(豚革)を採用しました。

ピンク



実物の質感をご覧くださいね。

『CORBO.Online-Shop』でもお求めいただけます。

よろしくお願いいたします。

2014年11月29日土曜日

OCEANUS『 KING OF BLUE 』




今回も取り上げていただきました。

キャンペーン期間中に OCEANUS をお買上のお客様に
ご希望の賞品をお選びいただき抽選でプレゼント。








OCEANUS のイメージが ” BLUE PRIDE”ということで

毎回ネイビーの製品をご提供しているのですが

今回はタイミングよく


タイミングだったことと



という標準電波とGPS電波で

世界のどこに行っても現地の時間を

自動で正確に表示してくれる

世界初の技術を搭載したモデルが発売され

コンセプトが

” 世界を舞台に活躍する男たちへ。”

というコトなので



20枚カード&パスポートケースをお作りしました。






不思議と ” 和 ” な感じに仕上がってくれて

日本紳士という感じ。



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そして

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A賞は




出演アーティストが超豪華 !!!




CRAZY KEN BAND
 


東京 SKA PARADISE ORCHESTRA








皆さんカッコイイ時計をしていますねぇ〜!

僕のとこには届いてませんよ CASIO さん・・・。


*


ご興味を持たれた日本紳士のみなさん

日本製の時計とパスポートケースで

世界中を駆け巡って下さい!


それでは、よろしくお願いいたします。


2014年11月25日火曜日

MORAstylos  Slow〜slow〜* その4


前回のつづき

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パリからのメールには


「Odeon 近くの小さな通りに面した素敵なお店でした」





「Andre氏とChristineさんにお会いして、色々お話をうかがいました。

非常に歴史のあるお店で、主に万年筆の販売と

修理を手がけていらっしゃいます。

良いものをお客様に長く使っていただくのが

商売の目的だとおっしゃっていました。」






「商品はメジャーなブランドから、職人の注文品までという感じです。

ペンケースも既製のものをほんの少し扱われていました。」





Slow〜のペンケースについては非常に気に入っているので

取引が可能になったら、10本くらいはいるペンケースとか

新しいデザインの相談もさせてもらいたいとおっしゃってました。


CORBO.の海外取扱店第一号店?には十分応えて頂けそうな印象でした。

*


『中屋万年筆』の吉田さんからもイベントの時の写真を送っていただきました。





*


僕は・・いや、CORBO.は本当にお客様に恵まれていると感じていましたが

すごいです。ホント!


瀬戸川さんには


拙い英文を添削していただいたり、翻訳していただいたり

吉田さんには


とても丁寧に細かく輸出に関して教えていただきました。

*

お二人のご協力で


諸条件や、パリのお客様も日本と同じように


メンテナンスを受けられる様にしていただく事を条件に加え

この革でこのデザインで作ります。と

旧型と新型のカタログを送っただけで

『Mora stylos』 さんはすぐにオーダーしてくださいました。







そして数週間後には

我が愛する職人さん達が


渾身のロールペンケースを仕上げて下さいました。


こうしてCORBO.海外取扱い店第一号


『Mora stylos』 さんへと旅立って行きました。


*



来年はパリの『Mora stylos』に行きたいと思います。



もし、パリへ行かれる方はぜひよろしくお伝えくださいね。

http://morastylos.com/boutique/


*ちなみにこの上の写真のバージョンは

今のところ『Mora stylos』だけのお取り扱いです。

ご要望が多ければ、生産しますので

お気軽にお問い合わせください!


*


おっ!また瀬戸川 さんからメールだ

「イエローとブルーが売れましたね!」


おぉっ!


*


カリフォルニアから

パリの小さなお店の出来事を

千駄ヶ谷の片隅で受け取る・・。


突発的に起こった出来事を共有した

人たちと距離感なくやりとり出来るなんて!


子供の頃夢見た

未来みたいだ。

2014年11月21日金曜日

MORAstylos  Slow〜slow〜* その3


前回のつづき

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瀬戸川さんがロンドンにいると聞いて


なぜ 

「あ〜なんだ、そうだった!」

と思ったのか?

そして

なぜ「こういう時はすーっと繋がるものです。」

と言ったのか?



*

*


瀬戸川さんは

開店して間もない『 CORBO.works & shop 』に

閑古鳥が鳴くほど暇だった頃からの常連さんで

コーヒーを飲みながら

ほぼ 一日中いろいろな話しました。

人柄が穏やかで、話が面白いので

僕が接客しているつもりが、いつの間にか逆になる

好奇心が止められずに質問攻めにしても

穏やかにスルリと答えてしまう。

時々忙しくなると、自然と接客までしてくれていたりもする

そして暗くなる頃に笑顔で帰って行く。

という人なのです。






そんな会話の中から誕生したのが

この『 Slow〜slow〜* Stationery』です。


だから

瀬戸川さんがパリに向かうのは

すごい偶然だけど

とても自然な流れなんだと感じました。






「 Slow〜slow〜 」と名付けたのは

僕がカナダのバンフという村のバッグ屋さんで

店員として働いていた頃

景気はどうだい?と聞かれると

きまって「 Slow〜 」と答えていました。

意味は読んで字の如しです。

でも全体的にのんびりとした村でしたから

悲壮感はなかったなぁ。

いつも本を読んでいました。


*


だからまさにぴったり

店は暇だったけど

そのおかげてたくさん面白い話が出来た

Slow〜 の中から産まれた

『 Slow〜slow〜* Stationery 』

というワケです。





数日後

「偵察いってまいりました!」と

パリからメールが届きました。

・
・
つづく








2014年11月18日火曜日

MORAstylos  Slow〜slow〜* その2

前回からのつづき。


『中屋万年筆』の吉田さんにご愛用いただいている

件のペンケースは何かというと

ブックカバーがメインのシリーズ

『 Slow〜slow〜* Stationery』の

ロールペンケースでした。

しかし・・・

『 Slow〜slow〜* Stationery』は

皮革や仕様、値段をリニューアルして

前回の展示会で発表したばかりだったのです。


どう違うのかというと


こちらが吉田さんがお使いの旧仕様
シルバー925のコンチョを革紐でとめる仕様です。
皮革は国産のオイルレザー

photo by Sentire-One




こちらが新仕様
長めベルトとバックルで調節しやすく
しっかり固定します。
皮革はイタリアのオイルレザー・ブッテーロです。

Photo by Sentire-One



そこで、素材は今の物を使い

旧デザインでサンプルを製作してみることにしました。

*

ここまでは作業的には普段とほぼ同じなので



問題はありませんが・・この時点で

まだパリへの返信をしてない

1週間ほど経過中・・

わかっちゃいるけど、進まない。

ブロークンジャパニーズイングリッシュで

顔を見ながらグイグイと会話するのは楽しいけれど

ビジネスで、メールでとなると

書いた文章を何回読み返しても

不安で・・

まいったなぁこりゃ・・と頭をゴシゴシやりながら


今日もポチッとPCを閉じて1日が終わる。

を繰り返していました。

*

帰りの電車の中

何件かのメールのやり取りの中に


アメリカ各地での展示会や気候や

アメリカで意外にW杯が盛り上がっていることなど

近況を知らせるメールが届きました。

しかも、メールの最後には

「昨日はアトランタで展示会で、そこを早めに抜けて、今はロンドンにいます。」

とありました。

*

あ〜なんだ、そうだった!

とその時思いましたね。

しかも、こういう時はすーっと繋がるものです。


「今はロンドンですか、もしかしてその後パリに行く予定はありますか?」

と送ると

ちょうどパリに行く予定で

メールのタイミングもバッチリでした。

しかも『Mora stylos』の近くに宿泊するそうです。


そこで、これまでの出来事を伝えると

*

「オデオン界隈にはちょうど用事があって立ち寄るので、ぜひ寄ってみます。

こんな偶然があるんですねぇ・・」

*

という返信が届きました。


こんな偶然があるんです。

・
・
つづく

2014年10月15日水曜日

MORAstylos  Slow〜slow〜* その1

さて、随分と間が空いてしまいました。

書く時というのは、何かが一段落した時なので

落ち着いた良い時間でもあります。

間が空いた、と言うことは

たくさんの出来事があり

それについて考えたり

彼方此方と動いていたと言う事なのですが

実は今もアタマの中は一段落ついてはいません。


昔ならこんな時、煙草を深く吸い込んで

ふーっと吹き飛ばせば、きっと答えがみつかったけれど

盟友のはずだった煙草に別れてを告げてもう9年近い

今更縁りを戻す気にはなれないのだから

冷めた珈琲を啜りながら、PCに向かって

無理矢理にグイグイと書き進めてしまえば

何か見えてくるかと思い

出来事の断片を眺めていると云う訳です。


〜*〜*〜*〜*〜



今年の夏のはじめ頃。

突然フランスから一通のEメールが届きました。

英文だったので、また迷惑メールかな?と思い



削除しかけた・・けれど



こんな写真 (古瀬が撮ったカタログ写真) が添付されていたので

なんだなんだと、読んでみると

『 Mora stylos 』というパリの筆記用具屋さんからです。



*「パリの『Mora stylos』でのイベントにいらした


『 中屋万年筆 』の Nib master 吉田 伸一 様がお使いになっていた

CORBO.のペンケースを是非お店で取り扱いたい。

良い返事を待っています。」

*

という内容でした。

とても光栄な事ですが

僕はこれまでほとんど、万年筆とは縁がなかったので

すぐに『中屋万年筆』と検索してみました。

へっ!?

高級万年筆ではないですか・・。



上の写真の通り、このペンケースに入れているのは

普通のシャーペンやボールペン、ラミー

カッターやSDカードなどです。

ちょっとカッコ良くて、気軽に使えるペンケースをと

バイクの『 Tool Roll・ツールロール 』をイメージして

デザインしたペンケースですから・・・

高級万年筆を入れて大丈夫なの!?ですか?

と不安になりました。

『中屋万年筆』の吉田さんは職人さんですので

直接お聞きすれば不満や改良点など、ご意見をうかがえるかもと思い

すぐに電話をかけようとしたのですが

作業優先で、問い合わせはメールのみとの事でしたので

早速、メールを送りました。


吉田さんはすぐにお返事を下さいました。

神宮前二丁目のお店でペンケースをご購入いただいたこと

4〜5年間ずっとご愛用いただいており


*


「高品位で非常に愛着を感じております。

また、個性的であるところにも強く惹かれます。」

と書いて下さいました。

また『Mora stylos』というお店は

「店舗の規模としては大きなものではありませんが創業は1930年で

パリの中心部に店を構えており高級筆記具(主に万年筆)をメインに扱っております。

良い店であると思いますので前向きに考えてください。」


近日「 二子玉川の伊東屋玉川店(玉川髙島屋4F)で
実演をしているので、ご都合よろしければお立ち寄り下さい。」

とも書き添えてくださいました。

*

こうなると僕の場合、足の方が先に動いてしまうので

すぐに二子玉川へ、吉田さんに会いに飛んで行きました。

・
・
・

文房具屋さんの匂いは落ち着きます。

お店の中央、万年筆がズラリと並ぶケースの側に

スーツの店員さんたちの中に

ひとり作業着を着た人がいます。

僕もこれまでたくさんの職人さん達と仕事をしてきたので

なんとなくわかりました。


「吉田さんでしょうか?」と声をかけると

逆に喜んでいただけたようで恐縮してしまいました。

お使いいただいているペンケースを見せて下さいました。

とても良い感じに手にもペンにも馴染んでいました。

早速、お仕事の邪魔にならないように

手短にいくつか質問させていただきました。

古「何か問題とか気になるところはありませんか?」とお聞きすると

「もう4〜5年くらい使っているかなぁ、海外にも持って行きますけど、何も問題はありませんよ」


古「ありがとうございます。」
「でもまぁ、そうは言っても本当は何かあるんじゃないですか?」

吉田さん「いやいや本当に良いですよ」

古「実は前回の展示会でリニューアルして少し値上がりしてしまったんです。大丈夫でしょうか?」

吉田さん「このクオリティなら全然大丈夫だと思いますよ」

と言っていただいたところに

お客様が愛用の万年筆のペン先を調整しに来店されました。

「また神宮前のお店に行きますね」

と握手をしました。


吉田さんは前掛けをピッっと縛って席に着きました。

遠目に少しだけ拝見しましたが

やっぱり職人てのはカッコイイです。




こちらが『 中屋万年筆 』のNib master 吉田 伸一 さん

右手にあるのが吉田さんご愛用のペンケースです。

慌てて撮ったから、よく見えないので

拡大!



ペンケースもいい味出てますが

吉田さんの指にインクが染みついているのが見えますか?

職人てのは格好良いです。

*
*

つづく