2007年11月29日木曜日

めっきり寒くなりました。


展示会が終わった瞬間に風邪をひいて高熱をだしてしまった。
大人にも知恵熱ってあるのだろうか?
普段あまり風邪をひかないのだが、2~3日前からまた風邪をひいてしまった。
インフルエンザではない様だが油断は禁物。この弱ったところを狙われたら
立ち向かう自信はありません。
去年は僕以外、家族全員インフルエンザにかかり、予防接種も打たず見事に
3戦3勝でウィルス野郎を跳ね返してやったのに・・・、今年は風邪ごときに
連敗中、風邪の諸症状に苦しみ続けている。
忘年会シーズンがやって来るのに、仲間とお酒が呑めるのに・・・、焦る。
卵酒って効くのかなぁ?今晩やってみるか。
みなさんもお大事に。 Photo by Kimu-ne*




2007年11月13日火曜日

店番は俺のスタンド


普段のデザインや打ち合わせ、その他諸々の仕事の楽しさと違い、週末に交代で立っているWorks&shopの店番は本当に楽しい。たくさんの方々とお会いできるのはもちろん、道具や機械や材料に囲まれて、修理やメンテナンスをしたり、クズ革の一片を眺めているとアイディアが次々と浮かんできます。

昔、僕の家は親戚三軒で小さなガソリンスタンドと自動車や重機の整備工場を営んでいたので、子供の頃僕の夢はガソリンスタンドのセンムになる事でした。(父が専務だったという理由)

スタンドの裏には古タイヤが積まれていて、鉄クズを積んだ廃車もたくさん置いてありました。
何の部品かは全くわからないけれど、小さな鉄のカタマリはなぜかたまらなく魅力的でした。
特にヒューズは嬉しくて小箱に入ったガラス管を摘み取ってポケットにしえば気分は完全に「モロボシダン」。オンボロのハンドルを左右にゆすって「発進!」とやっていました。なつかしい・・

土曜日は小学校が半ドンだったので、昼休みに整備工場の人達が昼ご飯を食べに家に戻ったり、事務所で仕出し弁当を食べて昼寝をしたりするのをねらって、こっそりと誰もいない工場に忍びこんだりもした。天井に持ち上げられた車の下に入る時はとてつもなく危険な冒険をしている気分だった。オイルの匂いの充満した裏の部品棚にはネジやナットやなぞの部品がたくさん背のとどかない所まで積まれてあった。・・・まだまだこんな話しはいくらでもあるが・・・、
最近まであまり思い出しもしなかったなぁ。

しかし店番に立つ時のワクワクとしたこの感じは、あの時の感じにとても良く似ています。


2007年10月29日月曜日

感じられること、は あるという事。


夜、事務所で図面をひいていて、ラジオから聞こえた話にふと手が止る。
今の若者達がCDを買わなくなったという話題で、アンケートの理由のひとつが、CDは傷がついたりめんどくさいからという。レコードを宝物の様に扱っていた時代もあったのになぁ、と冷めたコーヒーを一口啜る。

数年前、カメラマンの河野俊之氏(こうのとしゆき)と事務所でお茶を飲みながら、こんな話しになった事がある。これから写真はどうなるんだろうな?「フィルムは無くなるのか?」まだデジタル一眼レフは一部のプロ向けで、小型のデジカメの画素数がみるみる増えている頃だった。

「フィルムは無くならないと思うよ」と河野氏「例えばねCDとレコードだけどな、CDは人に聞こえる範囲の音しか使わないそうだが、レコードにはその範囲の上の音も下の音も聞こえないけど入っている、人はこれを感じられるそうだ。フィルムだってデジカメみたいに升目にくっきりと色分けされる訳ではないからそういう微妙な色合いの範囲があって、人はこれも感じられるそうだ」
なるほど。じゃぁデジタル化が進むという事は感じる部分を削除したものを見たり聞いたりするという事なのか?「うぅ~ん、まぁそうだろうなぁ」ふ~ん。もともと聞こえていない所は無なのかねぇ?感じられるというのは有るという事だよなぁ。「なんかだかやだなぁ寂しいなぁと今俺は感じているよ」。うぅ~ん。

別の日、当時から仕事でマッキントッシュを使っている親友のグラフィックデザイナー小柳和夫氏に展示会のカタログを頼みに行った。小柳がマックを使う様になる前まではGデザイナーというのはDICの色番が頭に入っていて、カラスグチとカッターとスプレーボンドの達人でロゴなんかも雲形定規などを駆使して書いていて、いつも締め切りに追われているから、その無駄のない動きは見事なもんだった。ほかに写植職人や調色職人もいた。今もいるのかなぁ?
小柳が「マック使えたらもっと仕事出せるのにって言われちゃってなぁ」と呟いていたのを思いだす。(それほど昔の話ではないんですよ。)

カチカチとやっている小柳の横に座って、「あぁっそこはシュバッとしたいなぁ」とか「あっといぃんだけどもう少しホワッとなんないかなぁ、ここからこんな風にグゥ~ワァ~っときてここでスパンッとなってさ、はみ出ちゃっていいよ。ガガッとさ」と僕としてはこれ以外にないほどの緻密な表現で伝えたつもりだが、小柳は不機嫌になり、なりつつも、いつもイメージ通りに仕上げてくれるのだ。

深夜、作業をしている疲れた親友の横顔を見ながら。感じ取れる奴らと友達で良かったなぁ俺ぁ、いつまでも健康で長生きして下さいよ。と熟練職人さんに会った時と同じような事を心から祈ってしまう。


2007年9月27日木曜日

その珈琲がおいしい理由


珈琲がなくては一日が始まらない。仕事も手につかない。
ちょっと前まではこれに煙草がセットだった。うまい苦めの珈琲と煙草の組み合わせなんてのはこの世の嗜好のベスト5ぐらいに入るのではなかろうかと思っていた。

今も勝るものには出会っていないけれど、悶え苦しんだ揚げ句、禁断症状もなくなり、今は酒の席でも珈琲を飲んでいても煙草を欲しくなくなった。

ただ、時々凄くリアルな夢を見る。
誰かと話しながら無意識にごく自然に煙草をくゆらせている、香りも味もある、
手の煙草に気付いてハッとして、あぁと落ち込んだところで目が覚める。
失望と安堵の混乱はこれもまたほろ苦い。
作家の森沢明夫氏は煙草をやめて4年以上たってから同じ様な夢を見た事があるそうだから、あぁ恐ろしや。

珈琲の話だった。
ささやかな贅沢だけれど珈琲だけはもう何年も八丁堀の「珈琲屋めいぷる」から 
お取り寄せして楽しんでいます。ここは本当にうまい。
http://www.cafe-maple.com/
ここの珈琲はスペシャルティーコーヒーというそうで(スペシャリティーではなくスペシャルティーなのだ)これを自家焙煎しています。
オリジナルブレンドの「カフェめいぷる」とその時々の品評会のトップランクの物をちょっと味見程度に頼んでは、うちの奥さんと二人で「なるほどねぇ~」などとやっている。
香りの表現にビターチョコの様なとか花やフルーツの様なとかがあるそうで
「ふ~んなるほどなるほど」とやっている。

珈琲を飲むのはもちろんだがミルでゴリゴリと豆を挽いて珈琲をいれるのが好きで、人がいれてくれるのを見ているのも好きだ。いれたての香りも好きだが、挽きたての粉の香りなどは腰がぬける。 良いヌメ革の香りにも通じる。

「かもめ食堂」という映画の中でなぞの男が
「この珈琲をもっとおいしくする方法を教えてあげよう」と言って
同じ豆におまじないをして同じようにいれただけの珈琲の美味しさに
主人公(小林聡美さん)が驚くというシーンがあります。
なぜ美味しくなったのか?

その答えがさらりと粋でまいった。
映画をご覧になった人はご存知と思うが、まだの人のためにここでは書かない事にしましょう。ひとつだけアドバイスを、

この映画を観る前には 珈琲とおにぎり の用意をお忘れなく。 イヒヒ