新幹線の鼻の部分やロケットの部品などを「へら絞り」という技術で手作りしている
というのはテレビや雑誌で見て知ってはいたけれど・・・、
目の前で金属の板がロクロの上で回る粘土の様ににゅぅ〜っと形を変えるのを目の当たりにすると感動的で
3人共「おぉ〜っ」と思わず唸っていました。
小椋さんの背筋はスキッと伸びて姿勢が良く、話す言葉は簡潔です。
へら絞りの一連の動作は流れるようで、まるで武道を見ているようでした。
小椋さんは「へら絞り」の技術一本で会社を建ち上げ、社長として会社を経営されています。
レバーを微妙に操作して、機械に「へら絞り」の動きを憶えさせて量産を可能にする「スピニング」という機械を操っていたのは、小椋さんの右腕の戸田さんです。
こちらも機械とは思えないような、とても人間くさい動きで興味深かった。
〜*〜*〜*
この機械と人間が絡み合う様な工場の風景や機械油のにおい、明暗、音の響き方。
僕の父が営んでいた、ガソリンスタンドと自動車整備工場の記憶と重なります。
あのままつづいていれば、僕は自動車整備工になって今頃オイルまみれで働いていたのかもしれません。
〜*〜*〜*
お昼ごはんと夜の席までご一緒させていただいて、初対面ですが濃い一日を過ごさせていただきました。
お酒の席でもものづくり談議が中心で、しかも他業種の技術のお話は本当におもしろい!
知らない事だらけで、アイディアの種だらけ。
熱い男同志の話はつきず、燕三条の夜はふけてゆきました。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
只今、構想を練っていますので、またお会いしましょう!
〜*〜*〜*
この途中でカメラマンの河野氏は翌日の仕事の都合で、東京へ帰ることになっていたのですが
テーブルの上にPCを広げて、今日撮影した写真をみんなに見せてくれました。
小椋さんたちはご自分の仕事姿をご覧になって、照れるような嬉しいような笑顔をされていたのがとても印象的でした。
職人さんが働いている姿はいつ見てもかっこいいです。
「相変わらずやるな河野キャプテン!」と心の中で敬礼して
東京に帰る背中を見送ったのでした。
〜*〜*〜*
翌日は新潟市へ
つづく
0 件のコメント:
コメントを投稿