2008年8月6日水曜日

CLAY (クレイ)の話 その1


クレイの話その1
かつてはどこかの柱であって、どこをどう漂ってこの砂浜に辿り着いたのだろうか。
乾いた流木に腰をおろして、春の海でゆらゆらと波を待っているサーファー達を眺めるでもなく眺めていました。

その日は一日中良い天気で途中で買ってきた缶コーヒーを飲みながら、児玉氏といろいろな話をしていました。

児玉氏が昔はヨットに乗っていた事、ヨットは静かで風や波の音が近くに聞こえて気分がいい事、危険もある事。考えてみればその日が児玉氏(Capo,inc.うちの社長)とお互いについて話をした最初の日だったと思います。同じ小さな会社に勤めていたけれど、話をした事はほとんどありませんでした。

この日、鎌倉の長谷寺近くでシルバーのインディアンジュエリー屋を営んでいる児玉氏の知人を訪ね銀細工について教えてもらい、上手くいけばそのまま銀のコンチョを作ってもらいたい。
どうなるかわからないけれど兎に角行ってみよう。という事になり、二人で車で出掛けて来たのでした。

平日の湘南は静かで、地元の人達の生活が潮風の中で穏やかに流れていました。
その空気だけでも展示会の準備に追われる中、思い切って出掛けて来てしまって良かったと思わせてくれました。

インディアンジュエリー屋のご主人は実に味のある魅力的な人物で、アメリカで暮らしていたご主人の向こうでの話は面白くてずっと聞いていたいほどで、銀についてもいろいろと教えてもらい、サンプルまで作ってもらえる事になりました。

帰り際自転車に乗っていなくなったと思ったら、
「美味しいから持って行って」とわざわざシラスを買いに行って持たせてくれたのでした。

これが美味しくてびっくりしたのを思い出します。
(はずかしながらそれまで名物とは知らなかったのでした。)

明日につづく


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